【Report】#ミニアトリエ「大切なもの」をみつめる @関西学院大学 人間福祉学部 人間科学科

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#ミニアトリエ「大切なもの」をみつめる @関西学院大学 人間福祉学部 人間科学科

2025年12月、母校でもある関西学院大学 人間福祉学部 人間科学科 藤井美和先生のゼミで、講義とミニアトリエ(ZINEワークショップ)を担当しました。

12月9日(火)は「掬することば」〜「わたし」をみつめ、分かちあう〜というテーマで、学部の卒業生として在学中からその後の人生についてのお話を。翌週の12月16日(火)は「大切なもの」をみつめるというテーマでミニアトリエをひらき、学生のみなさんがこれまでの日々を振り返りながら、ご自身の「大切なもの」をみつめて綴じる本(ZINE)づくりの時間を。

2つの時間を通して「大切なもの」をみつめ、分かちあうひとときを一緒に過ごしました。

大学で、「死生学」を学ぶ大学生のみなさんと

講義に引き続き2回目の訪問となった12月16日(火)は「大切なもの」をみつめるというテーマで、学生のみなさんがこれまでの日々を振り返りながら、ご自身の「大切なもの」をみつめて綴じる本(ZINE)づくりの時間。

事前に学生のみなさんへミニアトリエのご案内ページを作成し、2019年と2023年に藤井ゼミで開催したミニアトリエの様子や、お選びいただける手製本のリスト、当日の持ち物などを綴ったご案内をお送りしました。

オーダーのフォームからみなさんが希望された本の名前が1冊、また1冊と届き「この本にどんなものを綴じるのかな?」と想像しながらゼミ生と藤井先生の手製本を準備し、道具と素材一式をトランクに詰め込み再び関西学院大学へ伺いました。

大学の教室で設える、アトリエの空間

会場は1週間前の講義と同じの教室でしたが、アトリエ用にまた違った空間に設えて時間を過ごしました。

90分の枠の中でのアトリエ開催は中々慌ただしくて教室の様子などは撮りそびれてしまったのですが、教室へ着いた頃にはすでに学生のみなさんが場を設えはじめてくださっていて、みなさんの力もお借りしながら手製本や本づくりの道具・素材を一緒に並べながらはじめました。

トランクにみっちり詰め込んだ本づくりの道具や素材の小箱を一つずつ取り出して「これはシール」「これはマスキングテープ」「これは押し花」とお伝えしながら。

手製本は「【家族のレシピをまとめたい】というご依頼から制作したもので」……と、制作のきっかけとなった患者さんやご家族さんとのやりとりも共有しながら、みなさんが事前に選んでくださった手製本を1冊ずつお渡ししました。

「大切なもの」をみつめる

案内ページも綴りましたが、このミニアトリエ「記憶のアトリエ」は、普段病院や地域で、医療や福祉の専門職のみなさんと協働してひらいている本(ZINE)づくりの移動アトリエです。

アトリエを訪れた患者さんやご家族、関わる専門職のみなさんも。いろんなことに追われる日常から少しだけ離れて「大切なもの」をみつめたり、「じぶんのこと」を大切にするようなひとときを過ごす時間として、各地でひらいています。

いろんなかたちになったまっしろな本からお好きな1冊を選んで好きな素材を選んで描いたり綴ったりするだけなので難しい作業はなく、少しだけ参加して持ち帰ることも、本はつくらずに本を読んだりおはなしをしたり、一人でゆっくり過ごされたりすることもあります。


藤井美和先生のゼミでは、2019年と2023年も「大切なもの」というテーマでミニアトリエを開催きました。

大切な方が詠んだ短歌や、おばあさまが撮影したたくさんのフィルム写真、ご家族から毎年お誕生日に贈られたお手紙、好きな映画やドラマの作品、大学時代の思い出、自分の人生や仲間のこと、これからの10年を1年ずつ綴るために…みなさんそれぞれの「大切なもの」を綴じ、分かちあった時間が今も懐かしく思い出されます。

2025年もまた、みなさんが持ってきてくださった「大切なもの」を、大切にそっと覗かせていただきならのひとときでした。時間が足りなくてみなさんの様子をすべて写真におさめることができなかったのですが、当日の記憶として、撮影させていただけたお写真をここにも掲載いたします。

写真をもっと見る

それぞれの「大切」がひろがるひととき

アトリエをひらく度に感じることですが、同じ素材の山を覗き込んでも、一人ひとりが選ぶ素材は違っていて、同じかたちのまっしろな手製本でもそこに綴られる「大切なもの」に一つとして同じものはなくて、それぞれの色合いや心の中にあるものが制作者の手元にふわりと広がり、次第に本の1ページ1ページにおさめられ、それぞれの余白やリズムや響きが生まれてゆきます。

その少しずつ浮かび上がってゆく一人ひとりの色や世界を覗かせていただくアトリエの時間はいつも新鮮な驚きと喜びに満ちていて、時折1枚の写真や持ち寄られた思い出の品について教えていただくひとときはたからもののような時間です。

今回も1枚1枚の写真を見返しその時きかせていただいたことを思い出しながら、本の続きを、そして冬を経て春を迎えるみなさんのいまを想っています。

講義とアトリエを終えて

年明けには藤井ゼミのみなさんが集まり、お一人おひとりが制作された作品の分かちあいされたそうで、その様子をおさめたお写真をお贈りいただきました。

自らが作品に綴じこんだ大切なものを、自分の声とことばで大切な人たちと分かちあう。そんな大切なひとときをこうしてわたしにも共有してくださったことがとてもうれしく、みなさんとの記憶としてこのレポートにも添えさせていただきます。本当にありがとうございました。


講義のレポートにも綴りましたが、卒業してもこのように藤井先生や藤井ゼミの学生のみなさんと「大切なもの」を分かちあうひとときやつながりに恵まれていること、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これまでご一緒したゼミ生のみなさんとも、別の場や大学の式典で再会してお話したり、時折お会いしてその後の日々についておききたり、地域でひらいたアトリエにも参加してくださったり。講義のそのあともささやかな交流が続いていて、卒業から18年経った今も先生や学生のみなさんとこうして一緒に過ごすことができて本当にしあわせだなと思います。

重ねてのお礼にはなりますが、今年も一緒に過ごしてくださった学生のみなさん、藤井先生、本当にありがとうございました。ひとときでもみなさんと「大切なもの」をみつめる時間を一緒に過ごせたことが、とてもうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。

同じキャンパスで学んだ一人として、みなさんがキャンパスで過ごすこれからの日々も、豊かなものでありますようにと願っています。

「記憶のアトリエ」について

Schedule

2018年
5/27  #001  「記憶のアトリエ」in 静岡
8/12 #002  「記憶のアトリエ」 in 富山
11/3  #003  「記憶のアトリエ」in 静岡
12/15  #004  「記憶のアトリエ」in 兵庫

2019年
3/31 #005「記憶のアトリエ」in 埼玉
4/6 #006「記憶のアトリエ」 in 兵庫
6/8 #007「記憶のアトリエ」in 静岡
7/25 #008「記憶のアトリエ」in 宮城
8/17 #009「記憶のアトリエ」in 富山
8/30,31  #010「記憶のアトリエ」 in 兵庫
10/19 #011「記憶のアトリエ」in 大阪
11/9 #012「記憶のアトリエ」in 静岡

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2020年 ~
※安心して開催できる状況になるまで、オープンなアトリエの開催はお休みしています。クローズなアトリエは再開しておりますので、お気軽にご相談ください。
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